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ー長時間座っている人に合う整骨院の治療とセルフケア完全ガイドー

長時間座っている人向けの整骨院治療の基本

在宅勤務やデスクワークが続くと、腰や首、背中、臀部の張りが慢性化しやすくなります。整骨院では、筋肉や関節、姿勢のバランスを評価し、痛みの原因を特定したうえで手技療法と運動療法を組み合わせて改善をめざします。電気や温熱などの物理療法は補助的に用い、深層筋の硬さや骨盤の傾き、胸椎の可動性不足など、座り姿勢で起こりやすい問題に的確にアプローチします。

よくある症状と原因

代表的なのは、腰の鈍痛、首肩のこり、背中の張り、坐骨神経がらみのしびれ、眼精疲労に伴う頭重感です。原因の多くは、骨盤後傾と猫背が固定化し、股関節と胸椎が動かなくなること。これにより腰椎や首で代償運動が起き、特定部位へ負担が集中します。呼吸が浅くなることで腹圧が不安定になり、体幹筋が働きにくくなることも痛みの温床になります。

初回評価と施術の流れ

初回は姿勢・可動域・歩行・触診で状態を丁寧に把握します。施術は、硬く短縮した腸腰筋、臀筋群、ハムストリングス、胸郭周囲を中心に、痛みの強さに合わせて緩和操作を行います。続いて、骨盤と肋骨の協調を取り戻すための関節モビリゼーションを実施。仕上げに体幹と臀部の軽いアクティベーションを行い、座位でも保てる「楽な中間姿勢」を身体に覚えさせます。必要に応じてテーピングや簡易コルセット指導も行います。

自宅でできる予防と再発防止

施術だけに頼らず、日常の座り方や作業環境を整えることが回復を加速させます。コツは「長く良い姿勢を保つ」のではなく、「姿勢をこまめに変える」こと。30〜45分ごとに立ち上がる、浅すぎず深すぎない座り方を選ぶ、モニターと椅子の高さを合わせるなど、小さな工夫の積み重ねが再発を遠ざけます。

座り方・デスク環境の整え方

椅子は座面の奥行きを使い、坐骨で座る意識を持ちます。足裏は床にベタ付け、膝は股関節よりやや低めを目安に。モニター上端が目線と同じか少し下、キーボードは肘が90度前後で肩がすくまない位置に配置します。腰当てはタオルを細く丸めて軽く支持する程度が無難。ノートPCのみの場合はスタンドで画面を上げ、外付けキーボードを併用しましょう。

1日5分のセルフケア

立ち上がったら、股関節前側のストレッチで腸腰筋をゆるめ、胸を開く胸郭リセットで呼吸を深くします。続いて、臀筋と下腹部の軽い収縮練習を各10回ほど。床に横向きで寝て、骨盤を安定させたまま脚を少し開閉するエクササイズも有効です。痛みが強いときは無理をせず、回数を減らして「気持ちいい範囲」で止めるのが回復を早めるコツです。

通院頻度の目安と経過の見かた

急性増悪がなければ、最初の2〜3週間は週1〜2回、その後は間隔をあけながら月1回のメンテナンスへ移行するのが一般的です。評価の指標は、立ち上がり時の痛み、作業終盤のこりの強さ、朝のこわばりの度合い、座位持続時間の延びなど。数値化して記録すると改善が実感しやすく、セルフケアも継続できます。

受診のタイミング

しびれが脚まで広がる、夜間痛で眠れない、力が入りにくい、発熱や排尿障害を伴うなどのサインがある場合は、医療機関での精査が先です。整骨院では適応を見極めたうえで、関係機関と連携しながら安全にサポートします。早めの相談と、無理のない継続が、長時間座る生活でも快適さを取り戻す最短ルートです。

2025.10.17